ブラック企業で働いていると、日常的なパワハラに遭うことがあるかもしれません。
そんなときは1人で悩まず、できるだけ周囲の力を借りて乗り越えましょう。
しかし実際に、ブラック企業でパワハラの被害を受けたとき、どこに相談すればいいのかわからないという人も多いことでしょう。
現在、ブラック企業でパワハラを受けている人も、今後パワハラによる被害が心配になっている人も、こちらでいざというときの相談先をチェックしておいてください。
ブラック企業に勤めていると回答する人は4人に1人
2014年、日本労働組合総連合会が20〜59歳3000人を対象に行なった「ブラック企業に関する調査」によれば、自分の勤めている会社がブラック企業であると回答した人の割合は、4人に1人という結果が出ています。
20代に限れば、3人に1人がブラック企業と回答しています。
理由としては、「拘束時間の長さ」や「低賃金」などが上位にあるなか、パワハラや職場イジメも原因の1つとして取り上げられています。
2017年3月、内閣官房により「働き方改革推進会議」が設置され、状況は改善されましたが、今でもまだまだブラック企業と認められる会社は多く存在しているのが現状です。
ブラック企業でパワハラ被害に遭った場合、どこに相談すればよい?
パワハラ被害を受けた際には、速やかに以下のような相談窓口に連絡しましょう。
労働基準監督署
一般的に多くの人が相談するであろう行政の窓口です。
ブラック企業とトラブルが合った際には、法律に基づいた対応を行ってくれます。すべての都道府県に存在しているので、まず労働基準監督署に相談してみましょう。
総合労働センター
職場での嫌がらせやイジメといったパワハラ問題に、専門の相談員が対応してくれます。
最初は助言や指導を受けて自主的な解決を促されますが、それでも駄目な場合は紛争調整委員会によるあっせんを受けることも可能です。
日本労働弁護団
弁護士による解決を望むのなら、日本労働弁護団に相談してみましょう。
支部ごとにホットラインが確保されているので、パワハラに耐えられなくなったときは頼りになります。
労基署で相談する時に必要な書類って?
パワハラ被害を労基署に相談するのなら、あらかじめ以下のような書類を用意しておきましょう。
違反行為を記載した「是正申告書」
スムーズに相談するのなら、申告者と違反者の情報をまとめた是正申告書を作りましょう。
パワハラの詳細資料
具体的にどのようなパワハラを受けたのか。そのことによってどのようなことが起こったのか。なるべく細かく記載しましょう。
勤務表やタイムカード
タイムカードを切っていないけど実態は働いていたなど、パワハラにつながるものであれば、上記の書類と合わせて持ち込みましょう。
ブラック企業のパワハラに負けないために
ブラック企業によるパワハラは、労働者の存在を軽視する許されざる行為です。
心折れる前に、きちんと相談すべき場所に足を運びましょう。
あなたの勇気ある1歩が、この国からブラック企業をなくすためのきっかけになるかもしれません。