リモートワーク疲れでしんどい……。疲れる理由と解消法は?

コロナ禍の長期化で、リモートワークはもうしんどい……。と感じ、心身の不調を訴える人が急増しているそうです。

そこで今回は、リモートワーク疲れの理由と解消法を紹介します。

リモートワーク疲れが問題に?

2021年7月16日、公益財団法人 日本生産性本部が「第6回 働く人の意識調査」のアンケート結果を公表しました。

現在のテレワークの実施率は20.4%、コロナ収束後にも「意欲的にテレワークを継続したい」と回答したのは74.1%で横ばいでした。

しかし、効率や満足度を合わせるとリモートワーク(テレワーク)疲れが懸念され、コロナ禍の長期化で出社する動きも出ています。

参照:第6回 働く人の意識調査 ポストコロナの社会・経済変化に懐疑的、コロナ以前に回帰か 「テレワーク疲れ」に注視を

リモートワーク疲れの正体とその理由

オンオフの切り替えができない

テレビや掃除機などの生活音がつい気になってしまったり、パートナーや子供など家族がいて仕事を中断されたりするなど、仕事と家庭の境界線が曖昧になってしまうのが、多くのリモートワーカーのストレスとなっています。

コミュニケーション不足

長引く自粛生活で、友人や離れた家族と気軽に会いに行けなかったり、職場の同僚や上司と対面でのコミュニケーションができなかったりするストレスを抱えている人も少なくありません。

運動不足

リモートワーク下では、出勤の必要もなくなり運動不足気味になります。

運動不足になると、肩こりや腰痛など体への負担やダメージも出てきます。

マスク着用によるストレス

肌に直接触れる部分が擦れてしまって、肌荒れの原因になります。

また、長時間のマスク着用による「マスク頭痛」も問題視されています。

パソコンを長時間見る

パソコンを見続けることは、心身に様々なストレスを及ぼします。

眼精疲労やドライアイなどの不快感、肩こりや腰痛の痛みをもたらします。

リモートワーク疲れで起こる不調

リモートワークで働く人々には、どのような症状が多いのでしょうか。リモートワーク疲れの代表的な心身の不調は、下記の3つです。

眼精疲労

パソコンやタブレットを長時間使用することによって眼精疲労になります。

目の充血やドライアイは、目薬やホットアイマスクでのケアが大切です。

肩こり・腰痛

リモートワークは、長時間座りっぱなしになってしまうことも。その結果、肩こりや腰痛といった不調が出ます。

症状が進行すると、腰椎椎間板ヘルニアやストレートネックなどといった疾病につながることもあり、注意が必要です。

精神的な不調

リモートワーク疲れで最も深刻な問題は、精神的な不調です。

・自律神経が乱れ、感情の起伏が激しくなる
・不安やネガティブな感情を抱きやすくなる
・精神的な病に罹患しやすくなる

人と接する機会も減るため、孤独を感じやすく、また日光を浴びる時間が少なくなることから、セロトニンが不足し、慢性的な疲れや意欲低下などをもたらします。

リモートワーク疲れを解消するポイント5つ

最後に、リモートワーク疲れを解消するポイントを5つご紹介します。

ぜひ、日々の生活に取り入れてみて下さい。

定期的に運動をする

100均でも購入できるトレーニング用のゴムチューブを使った運動を紹介します。

足を伸ばした状態で座り、軽くヒザを曲げます。

その後、ゴムチューブを両足の裏に引っ掛けて、両端を一本ずつ、手でしっかり持ちます。(ここで長さを調節)

ゆっくりとヒジを後ろに引いて、ゆっくり戻すを1セットとし、10回繰り返します。

ポイントは、背中を丸めないことです。

ストレッチを行う

肩こりの不調は、血流が悪くなるのが原因です。

硬くなった筋肉をほぐして、血の巡りが良い状態にしましょう。

肩から背中にかけて広がっている、僧帽筋(そうぼうきん)をほぐします。

まず後頭部に手を回して、両指を組み、両方のヒジを内側に寄せ、首が床と平行になる位置まで、頭をぐーっと真下に落とします。

頭から首にかけてのラインを、床と平行にキープして真下に落とすのがポイントです。

首から背中が伸びているのがわかります。

趣味の時間を大切にする

自分の時間を作り、趣味に没頭できる時間は大切ですね。
しかし課金をしてしまい、結果的にストレスになるのは本末転倒。
あまりお金をかけず、自宅でできる趣味を紹介します。

・Netflix、Amazonプライムビデオなどで、映画やアニメ鑑賞
・Kindleやフリマサイトで書籍を購入して読書
・豆からコーヒーを淹れたり、お菓子作りに挑戦したりする
・観葉植物を育てる
・コラムや音楽、イラストなどで自分の世界観を表現
・ヨガや瞑想をする

オンライン上で交流をする

これまでの何気ない会話を楽しむことが難しくなり、コミュニケーション不足による孤独感から、メンタルを崩してしまう人も多くなりました。

友人や離れて暮らす家族とオンラインで交流をしましょう。

デジタルデトックスをする

デジタルデトックスとは、PCやスマートフォンなどのデジタル機器から物理的に距離を置くことで、自然を感じたり、自分と向き合ったりする時間を作る生活スタイルのことを言います。

デジタルデトックスの効果は、

・脳や目の疲れを軽減
・SNS疲れからの解放
・睡眠の質の向上
・時間に余裕が生まれる

このようにメリットが多い反面、

・仕事の連絡ができない
・時間を持て余す

といったデメリットを考えてしまいますね。

デジタルデトックスのやり方とコツは、

・寝る前の2時間や休憩中の1時間から始める
・電源を切る、音が出ない設定などにする
・デジタル機器を一か所に集める

まずは気軽にできる、短時間のデジタルデトックスから始めてみましょう。

まとめ

リモートワーク疲れは、身体的にも精神的にも悪影響をもたらします。

適度な運動やストレッチをして、就寝前にデジタルデトックス。

休日は趣味に没頭し、ビデオ通話で友人とのコミュニケーションを楽しむ。

毎日のちょっとした工夫と質の良い睡眠で、快適な朝を迎えたいですね。